育児と仕事が両立できない…疲れた心を救う対処法と働き方の見直し

コラム

こんにちは。はたらくわ編集部です。

毎日、本当にお疲れ様です。「育児と仕事の両立に疲れた」「もう限界かも」と感じて、ふと涙が出てしまうことはありませんか。
フルタイムや正社員として責任ある仕事をこなしながら、1歳や3歳の子どものお世話、そして終わりのない家事。もし旦那の協力なしでワンオペ育児をしているなら、物理的に無理だと絶望してしまうのも当然のことです。

「仕事を辞めたい」と検索してしまうその気持ち、決してあなただけではありません。小1の壁など、この先のことを考えて不安になることもあるでしょう。

この記事では、そんな張り詰めた糸が切れそうなあなたに、少しでも心を軽くし、現状を変えるための具体的なヒントをお届けします。

  • 自分が両立できないと感じる本当の原因と心理状態を整理できる
  • 「辞めるべきか」「働き方を変えるべきか」の判断基準が明確になる
  • 家事や育児の「完璧」を手放し、精神的な負担を減らすコツがわかる
  • 今日から試せる具体的な解決策で、自分らしい働き方への一歩が踏み出せる

育児と仕事が両立できないと感じる原因

「なんで私だけうまくいかないんだろう」と自分を責めていませんか。でも、それはあなたの能力不足ではありません。ここでは、多くのママが直面している構造的な問題や、心の叫びについて深掘りしていきます。まずは現状を整理して、自分を客観的に見つめ直してみましょう。

育児と仕事の両立に疲れた人の心理

育児と仕事の両立に悩むとき、私たちの心は常に「焦り」と「罪悪感」に支配されがちです。「職場に迷惑をかけて申し訳ない」「子どもに寂しい思いをさせて可哀想」という板挟み状態が続くと、自己肯定感はどんどん下がっていきます。

特に、責任感が強い人ほど「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込んでしまう傾向にあります。自分のための時間は0秒で、朝起きてから寝るまでノンストップで動き回る日々。これでは心が疲弊してしまうのも無理はありません。

SNSでキラキラしたワーママを見て落ち込むこともあるかもしれませんが、「あちらはあちら、私は私」と割り切ることも心の防衛策として重要です。まずは「私は十分頑張っている」と、自分で自分を認めてあげるところから始めましょう。

もう限界だと感じて涙が出るサイン

もし、ふとした瞬間に涙が出たり、朝起きるのが極端に辛かったりする場合は、心が「もう限界」と叫んでいるサインかもしれません。これは単なる甘えではなく、心身からのSOSです。

こんな症状はありませんか?

  • 通勤途中やトイレで勝手に涙が出る
  • 子どもの些細な言動にイライラして怒鳴ってしまう
  • 好きなことに対する興味が湧かない
  • 「消えてしまいたい」とふと思うことがある

これらのサインが出ている場合、今の生活スタイルを維持することは危険かもしれません。仕事や家事よりも、まずはあなた自身の心身の健康を最優先にする必要があります。一度立ち止まって、休息を取る勇気を持ってください。

正社員のフルタイム勤務が無理な理由

物理的な時間の制約は、根性論では解決できません。正社員のフルタイム勤務は、一般的に1日8時間以上の拘束に加え、通勤時間や残業が発生します。保育園のお迎え時間を考えると、朝の支度から寝かしつけまで、分刻みのスケジュールをこなさなければなりません。

ここに「子どもの急な発熱による呼び出し」や「感染症による長期欠勤」が加わると、業務の調整は困難を極めます。「時短勤務なのに業務量が減らない」「マミートラックに乗せられてやりがいを感じられない」といった悩みも深く、制度はあっても運用が追いついていない職場環境が、両立を「無理ゲー」にしている大きな要因です。

旦那の協力なしでワンオペ育児する辛さ

「育児と仕事の両立」という課題において、パートナーの関わり方は決定的な要素です。しかし、いまだに家事や育児を「手伝う」というスタンスの旦那さんも少なくありません。

「名もなき家事」を含めた膨大なタスクが母親一人にのしかかる「ワンオペ育児」の状態では、仕事との両立など到底不可能です。体調が悪くても休めない、相談相手がいない孤独感は、精神的な負担を倍増させます。

「察してほしい」と期待しても伝わらないことが多いため、具体的なタスクを可視化して、冷静に分担を交渉する必要があるでしょう。

1歳や3歳、小1の壁でつまづく時

子どもの成長段階によって、両立を阻む「壁」の種類も変わってきます。

年齢・フェーズ 主な課題と悩み
0歳〜1歳 免疫獲得期で頻繁に発熱。復職直後の呼び出しラッシュで職場での肩身が狭い。
2歳〜3歳 イヤイヤ期が到来。朝の支度や登園拒否で時間が押してしまい、遅刻ギリギリの毎日。
小1の壁 保育園よりも預かり時間が短くなる。宿題のサポートや長期休みの弁当作りなど負担増。

特に「小1の壁」は、保育園の手厚いサポートがなくなり、親の出番が増えるため、このタイミングで退職や働き方の変更を余儀なくされる方が多くいます。

この時期の乗り越え方については、以下の記事でも詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。

育児と仕事が両立できない時の解決策

原因がわかったところで、次は「どうすれば楽になれるか」を考えていきましょう。解決策は一つではありません。家事の効率化といった小さな一歩から、働き方を変える大きな決断まで、今のあなたにできることを探してみてください。

両立がつらくて仕事を辞めたい時の基準

「辞めたいけれど、経済的な不安がある」「キャリアを捨てていいのか」と迷うときは、判断基準を「自分と家族の笑顔」に置いてみてください。

もし、今の生活が原因であなたが心身を病んでしまったり、家庭内が常に殺伐として子どもに悪影響が出ていたりするなら、それは「辞めるべきタイミング」あるいは「休むべきタイミング」かもしれません。

退職を検討する前に確認したいこと

  • 休職制度を利用して、一度リセットすることはできないか
  • 今の職場環境が変われば(異動など)、働き続けたいと思えるか
  • 退職後の収入シミュレーション(失業保険やパートナーの収入)はできているか

「一旦辞めても、また働ける」と考えることで、気持ちが楽になることもあります。キャリアブレイクは決して悪いことではありません。

正社員からパート勤務へ変える選択肢

正社員というステータスにこだわりすぎていませんか?もし「責任の重さ」と「時間のなさ」の板挟みが辛いなら、雇用形態を変えるのも一つの有効な手段です。

パート勤務や契約社員になれば、残業が減り、お迎えまでの時間に余裕ができる場合があります。もちろん収入は下がる可能性がありますが、「時間」と「心の余裕」を買う投資だと捉えることもできます。

また、今の会社で「時短勤務」が使える期間や条件を再確認することも大切です。制度をフル活用することで、正社員のまま負担を減らせるかもしれません。

完璧主義をやめて家事の負担を減らす

真面目な人ほど陥りやすいのが「完璧主義の呪縛」です。「料理は手作りでなければ」「部屋は常にきれいでなければ」という思い込みを捨てましょう。

「死ななければOK」「60点で合格」と割り切るマインドセットが、両立のカギを握ります。

今日からできる「家事の手放し」

  • 家電に頼る: ドラム式洗濯乾燥機、ロボット掃除機、食洗機は「三種の神器」。初期投資はかかりますが、時間は確実に生まれます。
  • 食事の簡素化: ミールキット、冷凍食品、ネットスーパーをフル活用。平日の夕食は「焼くだけ」「温めるだけ」で十分です。
  • 外注する: たまには家事代行サービスを利用して、掃除や作り置きをプロに任せてみましょう。

ママが笑顔でいるために働き方を見直す

今の職場環境がどうしても合わない場合、転職も視野に入れましょう。最近では、リモートワーク可、フレックス制度あり、子育てに理解のある企業も増えています。

「育児中の転職は不利」と思い込んでいるかもしれませんが、効率的に業務をこなすワーママを歓迎する企業も存在します。転職エージェントに相談するだけでも、自分の市場価値や選択肢が見えてきて、心の安定につながることがあります。

 

育児と仕事が両立できない悩みへの結論

最後に、まとめとしてお伝えしたいのは、「あなた自身の幸せが、家族の幸せにつながる」ということです。

育児と仕事が両立できないと悩むのは、あなたが家族のために必死に頑張っている証拠です。でも、そのためにあなたが倒れてしまっては元も子もありません。

まずは今日、何か一つ「やらないこと」を決めてみませんか?自分一人で抱え込まず、家電やサービス、周囲の人に頼りながら、あなたに合った「ちょうどいいバランス」を見つけていきましょう。応援しています。

 

この記事を書いた人

\私らしく働く幸せを/

~自分らしさを軸に、輪を広げ、和を紡ぐ~

「はたらくわ」という名称には、「輪」と「和」の両方の意味が込められています。「輪」は人々のつながりや結束を表し、「和」は調和や協調を意味します。
この二つの要素を組み合わせることで、働く女性が自分らしく働きながら、豊かなつながりと調和を築ける場を提供するメディアです。

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