香典お礼の言葉【職場で】上司・同僚・部下別に使える丁寧な例文集<メール&口頭対応>

コラム

身近な方が亡くなったとき、職場の上司や同僚から香典をいただくことがあります。その際に「どんな言葉でお礼を伝えればよいのか」と悩む方は多いでしょう。ビジネスマナーとしての正しい伝え方を知っておくことで、気持ちがきちんと伝わり、相手にも失礼のない印象を与えることができます。

ここでは、職場で香典のお礼を伝える際の基本マナーと、上司・同僚・部下別の例文、そしてメール・口頭・手紙の伝え方まで、実践的に解説します。

香典のお礼の言葉を職場で伝えるときの基本マナー

お礼を伝えるタイミング

香典へのお礼は、「感謝の気持ちを丁寧に伝える」ことが最も大切です。形式的な挨拶よりも、相手が心を寄せてくれたことに対して誠意を持ってお礼を述べましょう。一般的には、葬儀後から初出勤のタイミングで伝えるのが自然です。出勤初日に挨拶回りをする際や、会話の流れの中で一言添えるとよいでしょう。

ポイント・要点

先日はご丁寧なお心遣いをいただき、誠にありがとうございました。

言葉で伝える vs お礼状で伝える

香典のお礼の方法は、いただいた状況によって使い分けることが大切です。上司や部署全体から香典をもらった場合は、丁寧な印象を与えるお礼状やメールが適切でしょう。一方、個人で香典をいただいた場合は、直接顔を合わせた際に口頭で感謝を伝えるのが自然な対応です。状況に応じて、最も適切と思われる方法を選びましょう。

香典をいただいた状況 推奨されるお礼の方法
上司や部署全体から お礼状またはメール
個人的にいただいた 口頭での感謝

注意すべき言葉遣い

香典のお礼を伝える際に、自分が遺族側であるため「ご愁傷様でした」や「お悔やみ申し上げます」といった弔意の言葉は使いません。これらの言葉は、相手の不幸に対してかける言葉だからです。代わりに、相手の心遣いに対する感謝の気持ちを伝える言葉を選びましょう。例えば、「お心遣いをいただき、誠にありがとうございます」といった表現が適切です。

注意・デメリット

遺族側が「ご愁傷様でした」という言葉を使うと、相手に不快感を与えてしまう可能性があります。故人への弔意を伝える言葉は、あくまで参列者側が使うものですので、自身の立場を理解し、適切な言葉を選ぶよう心がけましょう。

香典のお礼の言葉【職場の立場別】上司・同僚・部下別に使える文例

香典をいただく相手との関係性によって、言葉遣いを変えることが大切です。ここでは、シーン別に使える例文を紹介します。

上司へのお礼

上司へのお礼は、敬意を込めた丁寧な言葉遣いを心がけましょう。口頭で伝える場合も、メールで伝える場合も、感謝の気持ちとともに、今後の仕事に対する真摯な姿勢を示すことが重要です。

口頭の場合

ポイント・要点

このたびはご丁寧なお心遣いを賜り、誠にありがとうございました。温かいお言葉もいただき、深く感謝申し上げます。

メールの場合

件名:ご厚意へのお礼
○○部長
このたびはご丁寧にお心遣いを賜り、誠にありがとうございました。
温かいお言葉に励まされ、心より感謝申し上げます。
今後ともご指導のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
[あなたの氏名]

同僚へのお礼

同僚へのお礼は、日頃の親交を考慮しつつ、感謝の気持ちを伝えることが大切です。丁寧さを保ちつつも、少し親しみを込めた表現を用いると、より気持ちが伝わるでしょう。

口頭の場合

ポイント・要点

このたびはお気遣いをいただき、本当にありがとうございました。皆さんの励ましに支えられました。

メールの場合

件名:お心遣いありがとうございました
○○さん
先日は温かいお気遣いをいただき、ありがとうございました。
皆さんの優しさに、本当に救われました。
これからもどうぞよろしくお願いします。
[あなたの氏名]

部下へのお礼

部下へのお礼は、感謝の気持ちを伝えるとともに、相手に余計な気を遣わせない配慮が重要です。「お気持ちだけで十分」というニュアンスを伝えることで、相手も安心して受け取ることができるでしょう。

口頭の場合

ポイント・要点

先日はお心遣いをいただき、ありがとうございました。お気持ちだけで十分ですので、今後はお気遣いなく。

メールの場合

件名:お心遣いへのお礼
○○さん
先日はご丁寧なお心遣いをありがとうございました。
あなたの温かいお気持ちに感謝いたします。
どうぞ気を使わないでくださいね。
[あなたの氏名]

香典のお礼の言葉・職場でのメール・口頭・手紙での文例集

メールで伝える場合

メールでのお礼は、件名を簡潔にし、本文は感謝を中心にまとめましょう。長文にならないように注意し、誠実なトーンで伝えることが大切です。返信を促すような内容は避け、感謝の気持ちを伝えることに徹します。

例文

件名:ご厚意へのお礼
○○様

このたびはご丁寧にお心遣いをいただき、誠にありがとうございました。
皆様のお気持ちに、心より感謝申し上げます。
略儀ながらメールにてお礼申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

[あなたの氏名]
[連絡先]

口頭で伝える場合

口頭でのお礼は、相手の目を見て、心を込めて感謝の気持ちを伝えましょう。出勤時や休憩時間など、相手の迷惑にならないタイミングを選んで話しかけることが重要です。簡潔でありながらも、真摯な態度で伝えることで、あなたの気持ちが伝わります。

例文

ポイント・要点

先日はご丁寧なお心遣いをありがとうございました。お気持ちをしっかり受け取らせていただきました。

手紙・お礼状で伝える場合

手紙や書面でのお礼は、より丁寧な印象を与えたい場合や、部署全体からいただいた場合に特に適しています。時候の挨拶から始め、感謝の気持ち、そして今後の仕事への抱負などを簡潔にまとめるのが一般的です。拝啓・敬具などの頭語・結語を用いると、よりフォーマルな印象になります。

例文

拝啓
このたびは、亡き[故人様の氏名]の葬儀に際しまして、ご丁寧にお心遣いを賜り、誠にありがとうございました。
皆様からの温かいお言葉に励まされ、心より感謝申し上げます。
おかげさまで、少しずつではございますが、日常を取り戻しつつございます。
今後とも、変わらぬご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
略儀ながら書中をもちまして、お礼申し上げます。

敬具

令和〇年〇月〇日
[あなたの氏名]

NGワード・避けたい表現

香典のお礼を伝える際には、以下の言葉遣いを避けるべきです。これらの言葉は、相手に不快感を与えたり、不適切な印象を与えたりする可能性があるため、注意が必要です。

避けたい表現 理由
「ご愁傷様でした」「お悔やみ申し上げます」 遺族側が使うのは不適切です。
「大変助かりました」「ありがたかったです」 金銭的な印象が強く、感謝の気持ちが伝わりにくい可能性があります。

まとめ|香典のお礼の言葉は「心を込めた一言」で職場で十分伝わる

香典のお礼で最も大切なのは、形式ではなく感謝の心を伝えることです。社会人としての基本マナーを守りつつ、相手の気持ちに対して誠実にお礼を述べることが、信頼関係を深める第一歩になります。

ポイント・要点

ご丁寧にお心遣いをいただき、誠にありがとうございました。

この一言に、感謝の思いを込めれば十分です。

  • 香典のお礼は葬儀後から初出勤のタイミングで伝える
  • 上司や部署全体へは書面やメール、個人へは口頭が適切
  • 遺族側は「ご愁傷様でした」などの弔意の言葉は使わない
  • 上司へは敬意を込めた丁寧な言葉遣いを心がける
  • 同僚へは親しみを込めた感謝の言葉を伝える
  • 部下へは感謝とともに余計な気を遣わせない配慮をする
  • メールのお礼は件名を簡潔にし、感謝を中心にまとめる
  • 口頭でのお礼は相手の目を見て心を込めて伝える
  • 手紙や書面は丁寧な印象を与えたい場合に適している
  • 「ご愁傷様でした」や「大変助かりました」は避けるべき表現
  • 香典のお礼は形式よりも感謝の心を伝えることが最も大切
  • 社会人としての基本マナーを守り誠実にお礼を述べる
  • 感謝の一言に心を込めれば十分に伝わる
  • 信頼関係を深める第一歩となる
  • 相手の気持ちに対して真摯に向き合う

 

 

この記事を書いた人

\私らしく働く幸せを/

~自分らしさを軸に、輪を広げ、和を紡ぐ~

「はたらくわ」という名称には、「輪」と「和」の両方の意味が込められています。「輪」は人々のつながりや結束を表し、「和」は調和や協調を意味します。
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