こんにちは。はたらくわ編集部です。
長年お世話になった上司や先輩が定年退職を迎えるとき、感謝の気持ちをどう伝えればいいのか迷ってしまうことはありませんか。特に目上の方への挨拶やスピーチ、メールでのメッセージは、失礼があってはいけないと緊張してしまいますよね。また、退職祝いののしの書き方やプレゼントの選び方、英語での気の利いたフレーズなど、知っておきたいマナーもたくさんあります。この記事では、そんな定年退職に関する言葉選びやマナーの疑問を解消し、相手に心から喜んでもらえる送り出し方を一緒に見ていきましょう。
- 定年退職の丁寧な言い換え表現と相手別の正しい使い分け
- 上司や取引先などシーンに合わせたメールや挨拶の実践的な文例
- 退職祝いの「のし」の表書きや喜ばれるプレゼント選びのマナー
- 送別会のスピーチや寄せ書きですぐに使える感動的なメッセージ構成
マナーを守った定年退職の丁寧な言い方

定年退職という事実は同じでも、相手との関係性や伝える場面によって、ふさわしい言葉選びは大きく変わります。ここでは、大人の女性として知っておきたい、定年退職に関する丁寧な言い回しの基本とマナーについて解説します。
ご勇退とご定年の正しい使い分け
定年退職を丁寧に表す言葉として、ビジネスシーンで頻繁に耳にするのが「ご勇退(ごゆうたい)」と「ご定年(ごていねん)」です。一見するとどちらも丁寧な敬語のように思えますが、実はこの2つには明確な使い分けのルールが存在します。ここを混同してしまうと、敬意を表したつもりが相手を恐縮させてしまったり、場合によっては「慇懃無礼(丁寧すぎて嫌味に聞こえる)」と受け取られたりするリスクがあります。まずは、この言葉の持つ意味の重さと、適切な対象者について深く理解しておきましょう。
「ご定年」は誰にでも使える万能な表現
まず「ご定年」ですが、これは「定年」という事実を表す名詞に、尊敬を表す接頭語「ご」を付けただけの非常にシンプルな形です。シンプルであるからこそ、ニュアンスに癖がなく、上司、先輩、同僚、部下など、社内のあらゆる立場の相手に対して使用できる最も安全で標準的な表現と言えます。「この度はご定年、誠におめでとうございます」というフレーズは、相手が誰であっても失礼になることはまずありません。
「ご勇退」は役員クラスに限定するのが無難
一方で注意が必要なのが「ご勇退」です。この言葉には、「勇んで(いさんで)退く」という意味があり、「輝かしい功績を残し、惜しまれつつも後進に道を譲るために自ら潔く身を引く」という、非常に美化されたニュアンスが含まれています。
そのため、この言葉を使うにふさわしい相手は、企業の経営層(取締役、役員)や、長年にわたり業界に名を轟かせたような功労者(部長クラス以上)に限られます。一般的な社員が定年年齢に達して規則通りに退職する場合に「ご勇退」を使ってしまうと、言葉の響きが大げさすぎてしまい、相手によっては「私のような平社員に勇退なんて…皮肉だろうか」と違和感を抱かせてしまう可能性があるのです。
親しい間柄なら「お勤め上げ」で労いを
また、職場の宴席や、親しい直属の上司との会話など、少し砕けた場であれば「お勤め上げ(おつとめあげ)」という表現も素敵です。「長年のお勤め上げ、本当にお疲れ様でした」という言葉には、40年近くにわたる長い職業人生を無事に完走したことへの、深い敬意と労(ねぎら)いの情が込められています。ただし、これはあくまで身内感のある温かい表現ですので、式典などの公的な場や、取引先へのメールでは避けたほうが良いでしょう。
言葉の使い分けまとめ
- ご定年:【推奨】誰にでも使える万能な丁寧語。迷ったらこれを使えば間違いなし。
- ご勇退:【限定】役員や経営者、特別な功績のある幹部社員向け。一般社員には大げさになるのでNG。
- お勤め上げ:【親愛】親しい上司や身内向け。長い期間を全うしたことへの労いを込めて。
- ご引退:【注意】「仕事そのものを辞める」ニュアンスが強い。再雇用や再就職をする人には不向きな場合も。
上司へ感謝を伝える一言メッセージ
お世話になった上司へ感謝を伝える際、意外と難しいのが「退職」という言葉の扱いです。「ご退職おめでとうございます」という表現は間違いではありませんが、「退職=辞めること」を直接的に祝っているように聞こえ、どこか事務的で冷たい印象を与えてしまうことがあります。大人の女性としては、もう少し情緒や配慮を含んだ、柔らかい言い回しを身につけておきたいですね。
直接的な表現を避け「期間」や「節目」を祝う
おすすめなのは、「辞めること」そのものではなく、「期間の満了」や人生の「節目」に焦点を当てた言い回しです。例えば、「定年退職おめでとうございます」と言う代わりに、「定年を迎えられる」と言い換えるだけでも、響きがぐっと柔らかくなります。
また、「ご卒業」という言葉もよく使われますが、これは学校を連想させるため、少しカジュアルで若々しい印象になります。非常に親しい間柄や、女性の先輩へのメッセージ、あるいは内輪の送別会などでは「ご卒業おめでとうございます」も明るくて素敵ですが、厳格な上司や公式なメールでは避けたほうが無難です。
クッション言葉で寂しさを添える
感謝の言葉をより感動的にするためには、祝福の言葉の前に「クッション言葉」を挟むのがテクニックです。単に「おめでとうございます」と言うだけでなく、「寂しくなりますが」や「これからのご活躍も楽しみですが」といった、名残惜しさを伝える言葉を一言添えるのです。
心に響く言い換えフレーズ集
- 基本形:「この度は、ご定年を迎えられるとのこと、心よりお祝い申し上げます」
- 労い重視:「長きにわたりご指導いただき、本当にありがとうございました。〇〇部長の下で働けたことは私の財産です」
- 節目強調:「人生の大きな節目を迎えられましたこと、心よりお慶び申し上げます」
- 名残惜しさ:「〇〇さんがいらっしゃらなくなるのは寂しいですが、これからの第二の人生が素晴らしいものになりますようお祈り申し上げます」
このように、相手の功績やこれまでの日々に敬意を表す言葉を選ぶことで、寂しさの中にも温かい祝福の気持ちを込めることができます。「辞める」ことではなく、「成し遂げた」ことを称える意識を持つと、自然と良い言葉が出てくるはずです。
社外への挨拶で失礼のない言葉選び
定年退職に関する挨拶は、社内だけでなく社外(取引先やお客様)に対して行うことも多々あります。ここでは「取引先の担当者が定年退職する場合」と、「自社の上司が定年することを社外に伝える場合」の2つのパターンで、絶対に外してはいけないマナーと言葉選びを解説します。
取引先の方が定年される場合:最大級の敬意を
長年お付き合いのあった取引先の方が定年される場合は、これまでの感謝と共に「第一線を退く」ことへの敬意を表します。「定年退職」という言葉を使っても問題ありませんが、より丁寧に伝えるなら「長年、業界の第一線でご活躍されましたこと、深く敬意を表します」といった表現が良いでしょう。
また、定年後も嘱託社員として残ったり、顧問として関わったりするケースも多いため、完全に縁が切れる前提で話を進めるのは危険です。「今後とも変わらぬご指導を賜りますようお願い申し上げます」と、関係の継続を願う一文を必ず添えておくのが、スマートなビジネス対応です。
自社の上司の退職を伝える場合:謙譲語の徹底
次に、自社の上司が定年することを社外に伝える場合です。ここで最もやってはいけないミスが、社外の人に対して自社の人間を高める表現(「ご勇退されました」「ご定年を迎えられました」など)を使ってしまうことです。
ビジネスマナーの基本として、社外の人に対しては、たとえ自社の社長や尊敬する上司であっても「身内」とみなし、謙譲語(自分側を低める表現)や丁寧語を使って事実を淡々と伝える必要があります。「ご勇退」などの美辞麗句を自社の人間に対して使うのは、手前味噌で恥ずかしいことと心得ましょう。
【NG例】やってはいけない社外への伝え方
×「弊社の〇〇部長は、このたびご勇退されました」
×「〇〇は、めでたくご定年を迎えられました」
【OK例】正しい社外への伝え方
○「弊社〇〇は、このたび定年により退職いたしました」
○「3月末日をもちまして、任期満了につき退任いたしました」
○「長らくお世話になりましたこと、本人に代わりましてお礼申し上げます」
このように、内と外をしっかりと使い分けることが、会社の品格を守ることにも繋がります。特に電話対応やメールでうっかり敬語を使ってしまわないよう、日頃から意識しておきましょう。
定年退職祝いののしとプレゼントマナー
退職祝いの贈り物を準備する際、意外と悩むのが「のし(熨斗)」の表書きや、プレゼントの品選びです。ここは地域の慣習や会社のルールによっても異なりますが、一般的なマナーとして押さえておきたいポイントをご紹介します。
のしの表書きは「御祝」か「御礼」か?
定年退職は、無事に勤め上げたというおめでたい門出ですので、のしの表書きは「御祝」とするのが基本です。水引は、何度あっても良いお祝い事なので「紅白の蝶結び」を選びます。
しかし、最近では状況が少し複雑です。定年後も再雇用で同じ会社で働き続けるケースや、すぐに別の会社へ転職するケースが増えています。厚生労働省の調査(※)によると、65歳までの雇用確保措置を実施済みの企業は99.9%に達しており、定年=完全リタイアという図式は変わりつつあります。
(出典:厚生労働省『令和5年「高年齢者雇用状況等報告」』)
このように「まだ働くのに御祝と言われると、引退を強要されているようで複雑」と感じる方もいらっしゃいます。相手が再雇用で残る場合や、少し控えめにお渡ししたい場合は、「御礼」や「謹呈」とすると、どんな状況でも失礼にならず安心です。特に中途退職の場合は「御祝」を使わず「御礼」とするのが鉄則ですので、定年の場合も迷ったら「御礼」にしておくのが最も無難な選択肢と言えるでしょう。
絶対に避けるべきNGプレゼント一覧
良かれと思って選んだプレゼントが、実はマナー違反だった…という事態は避けたいものです。特に目上の方への贈り物には、「隠された意味」を持つタブーなアイテムが存在します。
| NGアイテム | 理由とマナー違反の背景 |
|---|---|
| 靴・スリッパ・靴下 (敷物類) |
これらは「足で踏みつける」ものとされ、目下から目上の方へ贈るのは「あなたを踏み台にします」「見下しています」という意味になり大変失礼にあたります。 |
| 筆記用具 (万年筆・ボールペン) |
「もっと勤勉に働きなさい」「精進しなさい」という意味が含まれることがあります。定年の方に「もっと働け」と言うのは酷なメッセージになりかねません。 |
| ハンカチ (白い平織り) |
日本語で「手巾(てぎれ)」と書き、読み方から「手切れ=縁が切れる」ことを連想させます。また白いハンカチは弔事(お葬式)を連想させるため、お祝い事には不向きです。 |
| 日本茶 | お茶は香典返しなど、弔事で使われることが多いため、お祝いのギフトとしては避けるのが伝統的なマナーです。紅茶やコーヒーであれば問題ありません。 |
| 現金 | 目上の方に現金を贈ることは「生活の足しにしてください」という意味になり、失礼にあたるとされています。どうしても自由に使ってほしい場合は、カタログギフトなどがおすすめです。 |
これらのアイテムを避け、趣味のグッズやお酒、上質なタオル、お花のギフトなどを選ぶのがおすすめです。
おしゃれな定年退職祝いの英語フレーズ
外資系企業にお勤めの方や、外国人上司、あるいは少しモダンな雰囲気でメッセージカードを書きたい場合には、英語のフレーズも素敵です。日本語の「定年退職」は少し重たい響きがありますが、英語の “Retirement” は「新しい人生の始まり」という明るいニュアンスが強いため、前向きな送り出しにぴったりです。
メッセージカードに添える短文フレーズ
寄せ書きの隙間や、ケーキのプレート、プレゼントに添える小さなカードに使える、短くて気の利いたフレーズです。
- Congratulations on your retirement!
(定年退職おめでとうございます!定番中の定番です) - Best wishes for your new chapter!
(あなたの人生の新しい章が素晴らしいものになりますように!再就職する方にも使えます) - Thank you for everything!
(いろいろとありがとうございました!シンプルですが一番気持ちが伝わります) - Happy Retirement!
(定年退職おめでとう!少しカジュアルなので親しい先輩へ)
メールや手紙で使える長文フレーズ
もう少ししっかりと思いを伝えたい場合に使える表現です。日本語のメッセージの最後に、結びの言葉として添えるとかっこいいですね。
- Congratulations on your well-deserved retirement.
(長年のお勤め、本当にお疲れ様でした/あなたにふさわしい退職おめでとうございます。
※”well-deserved” は「受けるに値する」「相応の」という意味で、長年の努力を称える最上級の褒め言葉です) - I hope you have a wonderful retirement life filled with happiness.
(幸せにあふれた素晴らしい退職後の生活になりますよう、お祈りしています) - We will miss you, but we are so happy for you.
(寂しくなりますが、あなたの門出をとても嬉しく思います)
場面別に使える定年退職の丁寧な言い方

ここでは、メール、スピーチ、手紙など、具体的なシーンに合わせてそのまま使える文例や構成案をご紹介します。相手との関係性や状況に合わせて、適宜アレンジして活用してください。
そのまま送れる定年退職メール文例
最近では、コロナ禍やリモートワークの影響もあり、直接ご挨拶できないまま退職の日を迎えてしまうことも少なくありません。また、支社が離れている上司や、出張続きで会えない方へは、メールで感謝を伝えることがマナーとなります。
メールは文字として残るものなので、誤字脱字に注意するのはもちろん、形式的な挨拶だけでなく、個人的なエピソードを一言添えると、ぐっと心に響くメッセージになります。
【文例1】お世話になった直属の上司へ(感謝とエピソード)
件名:長年のご勤務、誠にお疲れ様でした(氏名)
〇〇部長
お疲れ様です。〇〇です。
この度は、ご定年を迎えられるとのこと、心よりお祝い申し上げます。
〇〇部長には、私が配属された当初から温かくご指導いただき、本当にありがとうございました。
特に、昨年の△△プロジェクトでトラブルが起きた際、部長にかけていただいた「責任は私が取るから思い切りやりなさい」という言葉に、どれほど救われたかわかりません。
あの時の部長の背中から学んだことは、私にとってかけがえのない財産となっております。
直接お目にかかってご挨拶できないことが残念ですが、メールにて失礼ながら感謝申し上げます。
長きにわたるお勤め、本当にお疲れ様でした。
〇〇部長の今後のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
(署名)
【文例2】他部署の役員・お偉いさんへ(形式重視・丁寧)
件名:ご定年のお祝いとお礼(営業部・氏名)
〇〇常務
お疲れ様です。営業部の〇〇です。
この度は、ご定年を迎えられるとのこと、謹んでお祝い申し上げます。
入社以来、社内行事や研修の折に〇〇常務から温かいお言葉をいただき、大変励みになっておりました。
長きにわたり会社を牽引してこられた〇〇常務が退かれることは、私共にとりましても寂しい限りですが、これからの第二の人生が実り多きものとなりますよう、心よりお祈り申し上げます。
本来であれば拝顔のうえご挨拶申し上げるべきところ、メールにて恐縮ではございますが、長年のご厚情に深く感謝申し上げます。
(署名)
メールを送るタイミングは、正式な辞令が出た後や、本人が挨拶回りをする最終出社日の数日前などがベストです。
送別会で感動を呼ぶスピーチ構成
送別会や最終出社日の朝礼で、送る側の代表として挨拶を任されることもあるかもしれません。人前で話すのは緊張しますが、定年退職という人生の晴れ舞台に花を添える重要な役割です。
スピーチのポイントは、ダラダラと長く話すことではなく、「感謝」「エピソード」「はなむけ」の3要素をバランスよく盛り込み、1分~2分程度で簡潔にまとめることです。
1. 導入(感謝と祝福)
まずは、定年を迎えたことへのお祝いと、これまでの感謝を伝えます。
「〇〇さん、ご定年おめでとうございます。また、40年という長きにわたり、会社のため、そして私たち後輩のためにご尽力いただき、本当にありがとうございました。」
2. 本文(具体的なエピソード)
ここで、その人ならではのエピソードを入れます。これがスピーチの核となります。ユーモアを交える場合は、失敗談や暴露話ではなく、「あの時の〇〇さんのこだわりは凄かった」「お酒の席での〇〇さんはいつも楽しそうだった」といった、尊敬や親愛につながるエピソードを選びましょう。
「〇〇さんの仕事に対する真摯な姿勢は、私たちにとって常に目標でした。特に、繁忙期に皆が疲れ切っているとき、〇〇さんが差し入れてくださったコーヒーと『あと少しだ、頑張ろう!』という明るい声に、チーム全員が何度も励まされました。あの笑顔が見られなくなると思うと、本当に寂しい気持ちでいっぱいです。」
3. 結び(はなむけの言葉)
最後は、相手の健康や今後の活躍を祈る言葉で締めます。湿っぽくなりすぎず、明るく送り出すのがマナーです。
「これからは、少しゆっくりされて、長年の夢だった〇〇(趣味や旅行など)も存分に楽しまれてください。〇〇さんの第二の人生が、素晴らしいものとなりますようお祈り申し上げます。長い間、本当にお疲れ様でした。」
スピーチの注意点
「ご苦労様でした」は目下への言葉なので絶対に使わないこと。「お疲れ様でした」や「ありがとうございました」を使いましょう。また、老いを強調するような言葉(「ゆっくり休んで余生を…」など)も、元気なシニアが多い現代では失礼になることがあります。
手紙や寄せ書きで贈る言葉の文例
色紙やメッセージカードなど、限られたスペースに書く寄せ書きでは、短くても気持ちが伝わる言葉を選ぶ必要があります。スペースが小さいからといって「お疲れ様でした」の一言だけでは、少し事務的で寂しい印象を与えてしまいます。相手との関係性に合わせて、一言プラスしてみましょう。
親しい先輩へのメッセージ
少し崩した表現でも、親しみを込めた方が喜ばれます。
「ご定年おめでとうございます。〇〇さんの明るさにいつも助けられていました。寂しくなりますが、これからの毎日が笑顔あふれるものになりますように!たまには飲みに行きましょう!」
尊敬する上司へのメッセージ
感謝と敬意をストレートに伝えます。
「長年のお勤め、誠にお疲れ様でした。〇〇部長に教えていただいた仕事のいろはは、私の一生の財産です。ご指導ありがとうございました。」
再雇用で会社に残る方へのメッセージ
「退職」を強調しすぎず、継続をお願いするスタンスが正解です。
「一区切り、お疲れ様でした!そして、これからも引き続きよろしくお願いいたします。まだまだ〇〇さんから学びたいことがたくさんありますので、ご指導頼りにしています!」
本人に直接伝える際のマナーと注意点
最終出社日などに直接デスクへ行って挨拶をする際は、タイミングと態度が非常に重要です。
タイミングを見計らう
最終日は、片付けや挨拶回りで本人は非常に忙しいものです。朝一番や昼休み直後、あるいは夕方の定時少し前など、相手の手が空いていそうな時間帯を見計らいましょう。廊下やエレベーターホールですれ違いざまに軽く済ませるのではなく、しっかりと相手のデスクへ出向くのがマナーです。
姿勢と表情
話すときは、デスク越しであっても一度立ち止まり、しっかりと相手の目を見て話します。もし座っている相手に対して話しかける場合は、中腰になるなどして目線の高さを合わせると威圧感がなく丁寧です。名刺入れやお祝いの品を渡すときは、必ず両手を添えましょう。
笑顔で送り出す
別れを惜しむあまり、暗い顔をしたり泣いてしまったりするのは、相手に心配をかけてしまうので程々に。「寂しくなります」という気持ちを伝えつつも、最後は必ず「笑顔」で締めくくるのが鉄則です。定年退職は「ハッピーリタイアメント」とも呼ばれる晴れの門出です。あなたの最高の笑顔で、「ありがとうございました!」と送り出してあげてください。
相手に寄り添う定年退職の丁寧な言い方
定年退職は、ご本人にとって40年近い社会人生活の一つのゴールであり、同時に人生の大きな転換点でもあります。楽しみな気持ちでいっぱいの方もいれば、「明日から会社に来ない」ということに一抹の寂しさや不安、喪失感を感じている方もいらっしゃるかもしれません。
だからこそ、形式的な「丁寧な敬語」を並べるだけでなく、相手のこれまでの苦労や努力を想像し、「あなたのおかげで今の私があります」「あなたの仕事ぶりは本当に素晴らしかったです」という承認と感謝のメッセージを込めることが、何よりの「丁寧な言い方」になります。
どんなに立派な言葉よりも、「〇〇さんがいてくれてよかった」というあなたの本心が、相手にとっては一番の退職祝いになるはずです。言葉のテクニックも大切ですが、最終的には「お疲れ様でした」という言葉に乗せるあなたの温度感が、相手の心に残るでしょう。ぜひ、この記事を参考に、素敵な言葉で大切な上司や先輩を送り出してあげてくださいね。

