正社員型派遣はやめたほうがいい?30代40代女性のデメリットと現実

コラム

こんにちは。はたらくわ編集部です。

「正社員型派遣」という働き方、最近よく耳にしますよね。正社員のような安定と、派遣のような働きやすさの良いとこ取りのように思えますが、一方で「正社員型派遣はやめたほうがいい」という声も少なくありません。

特に私たち30代や40代の女性にとっては、長期勤務ができるのか、給料が安いまま上がらないのではないか、といった将来の不安がつきまとうものです。実際に働いてみてから「自分には向いていない人だった」と後悔したり、「今すぐ辞めたい」と悩んだりするのは避けたいですよね。この雇用形態にはメリットもありますが、デメリットもしっかり理解しておく必要があります。

  • 正社員型派遣ならではの構造的なデメリットとリスク
  • 30代・40代だからこそ直面するキャリアと収入の現実
  • 「やめたほうがいい」と言われる具体的な理由と向いていない人の特徴
  • 将来の安定を見据えたときに選ぶべき選択肢

正社員型派遣はやめたほうがいいと言われる理由

「無期雇用だから安心」と思って飛び込むと、思わぬ落とし穴に気づくことがあります。ここでは、なぜ多くの人が「やめたほうがいい」と口を揃えるのか、その構造的な理由と、実際に働く中で感じるギャップについて掘り下げていきます。

正社員型派遣のデメリットを徹底解説

正社員型派遣(常用型派遣)は、派遣会社に正社員として雇用され、そこから各企業へ派遣されるスタイルです。「正社員」という言葉の響きは魅力的ですが、一般的な企業の正社員とは働き方も立場も大きく異なります。

まず最大のデメリットと言えるのが、「働く場所を自分で選べない」という点です。派遣会社の正社員である以上、会社が命じる派遣先へ行くのが基本です。もちろん希望は聞かれますが、待機期間(派遣先が決まっていない期間)が発生するのを避けるため、自分のキャリアプランとは異なる現場や、通勤に時間がかかる職場を紹介されることも珍しくありません。

また、派遣先ではあくまで「派遣さん」として扱われます。どれだけスキルがあっても、業務範囲が限定されていたり、責任ある仕事を任せてもらえなかったりと、自分の裁量で働けないもどかしさを感じることが多いのです。さらに、派遣先の福利厚生(家賃補助や保養所など)は利用できないケースがほとんどで、派遣会社の福利厚生のみとなるため、同じ職場で働く直接雇用の正社員との待遇差にモヤモヤしてしまうこともあります。

ここが注意点
派遣先が変わるたびに人間関係もリセットされるため、新しい環境に馴染むためのエネルギーが毎回必要になります。「ずっと同じ環境で落ち着いて働きたい」という方には、精神的な負担が大きいかもしれません。

正社員型派遣の給料は安い?昇給の実態

「安定しているから」と選んだものの、働いてみて驚くのが給料の上がりづらさです。多くの正社員型派遣では、月給制が採用されており、待機期間中でも給与が支払われるというメリットはあります。しかし、その基本給の設定自体が、一般的な正社員と比較して低めに設定されていることが多いのが現実です。

昇給に関しても、制度自体はあっても「微々たるもの」という声がよく聞かれます。派遣先での評価が、雇い主である派遣会社に正確に伝わりにくい構造があるためです。現場でどれだけ成果を上げても、派遣会社側の評価基準は「トラブルなく稼働しているか」や「資格取得」などに重きが置かれることが多く、実務での頑張りがダイレクトに給与アップに繋がりにくいのです。

雇用形態 給与の特徴 昇給のしやすさ
一般の正社員 基本給+諸手当、年齢や役職で上昇 評価次第で大幅アップも可能
登録型派遣 時給制、働いた分だけ収入になる 交渉次第だが上限がある
正社員型派遣 月給制、安定はしているが低め 定期昇給が少なく横ばい傾向

このように、安定を手に入れる代償として、収入の伸びしろが限定されてしまう点は、バリバリ稼ぎたい年代にとっては大きな痛手となります。

正社員型派遣のボーナス有無と年収の現実

「正社員」と名がつくからにはボーナスも期待したいところですが、ここにも落とし穴があります。多くの正社員型派遣では、賞与(ボーナス)制度があったとしても、金額が「寸志程度」であったり、「基本給の1ヶ月分」など、一般的な企業の正社員と比べるとかなり少額に設定されていたりするケースが目立ちます。中には、賞与がそもそも給与に含まれている(みなし賞与)として、別途支給されない会社も存在します。

結果として、年収ベースで見たときに、登録型派遣(時給制)でフルタイム勤務をしている人と変わらない、あるいはそれ以下になってしまうという逆転現象が起きることもあります。「月給の安定」を取るか、「時給換算での高収入」を取るか、非常に悩ましい選択を迫られることになるのです。

正社員型派遣で長期勤務する難しさとリスク

派遣会社との雇用契約は「無期(定年まで)」ですが、実際に働く現場(派遣先)での仕事が定年まであるわけではありません。派遣先のプロジェクト終了や業績悪化によって契約が終了すれば、また次の派遣先を探すことになります。

若い頃は次々と新しい派遣先が見つかるかもしれませんが、年齢を重ねると紹介される案件の幅が狭まっていくリスクがあります。派遣会社としても、派遣先が見つからない社員を抱え続けるのはコストになるため、場合によっては退職勧奨に近い形で、希望しない遠隔地の案件や、過酷な現場を提示される可能性もゼロではありません。「無期雇用だから一生安泰」とは言い切れないシビアな現実があることを理解しておく必要があります。

正社員型派遣を辞めたいと感じる瞬間とは

実際に働いている人が「もう辞めたい」と感じる瞬間は、将来への不安を感じた時だけではありません。よくあるのが、「派遣先社員との壁」を感じた時です。

同じチームで同じような仕事をしているのに、直接雇用の社員は重要な会議に参加したり、責任あるリーダー業務を任されたりしてキャリアアップしていきます。一方、自分はいつまで経っても補助的な業務ばかり。さらに、飲み会や社内イベントなどでも微妙な距離感を感じ、「自分はこの会社の一員ではないんだな」という疎外感に襲われることがあります。

孤独感を感じやすい
帰属意識を持つべきは「派遣元」の会社ですが、普段顔を合わせるのは「派遣先」の人たち。どちらにも完全に染まりきれない「どっちつかず」な状態が、じわじわと精神的なストレスになることもあります。

正社員型派遣はやめたほうがいい?30代40代の現実

20代のうちは「いろいろな経験が積める」とポジティブに捉えられることもありますが、30代、40代と年齢を重ねるにつれて、状況は少し変わってきます。ここでは、大人の女性が直面する特有の事情について見ていきましょう。

40代が派遣をやめたほうがいいとされる背景

40代になると、どうしても「年齢」が転職市場や派遣のマッチングにおいてネックになり始めます。企業側が派遣社員を受け入れる際、スキルが同程度であれば、柔軟性や将来性を期待して若い世代を優先する傾向があるのは否めません。

正社員型派遣の場合、派遣会社が必死に営業をかけて次の派遣先を探してくれますが、40代になるとなかなか決まらず、待機期間が長引いてしまうことがあります。待機期間中も給料が出るとはいえ、会社からのプレッシャーを感じたり、「自分は必要とされていないのではないか」と自尊心が傷ついたりすることも。「自分の市場価値」をシビアに突きつけられる場面が増えるため、精神的にタフさが求められる年代と言えます。

正社員型派遣に向いていない人の特徴

では、どのような人がこの働き方に向いていないのでしょうか。以下の特徴に当てはまる場合は、慎重に検討したほうが良いかもしれません。

こんな人は要注意

  • 一つの場所で長く人間関係を築きたい人:数年単位で職場が変わるため、深い関係性を築くのが難しいです。
  • 明確なキャリアプランや昇進意欲がある人:マネジメント経験を積む機会が少なく、キャリアの天井が低くなりがちです。
  • 環境の変化にストレスを感じやすい人:職場ごとのルールや文化に毎回適応するのは、想像以上にエネルギーを使います。
  • 大幅な年収アップを目指している人:構造上、給与の大幅アップは難しいため、不満が溜まりやすいでしょう。

正社員型派遣からの正社員登用の実情

「まずは派遣で入って、ゆくゆくは派遣先の正社員に」という期待を持って正社員型派遣を選ぶ方もいますが、これはかなり狭き門です。通常の「紹介予定派遣」であれば正社員登用が前提ですが、正社員型派遣(常用型派遣)は、あくまで派遣会社の社員として長く派遣することが目的のサービスだからです。

派遣会社としては、優秀なエンジニアやスタッフを手放したくないため、派遣先への引き抜きや転籍を快く思わないケースもあります。もちろん、派遣先企業から熱烈なオファーがあって転籍する例もないわけではありませんが、それを最初から期待して入社するのは避けたほうが無難です。30代・40代からの正社員登用を目指すなら、最初から直接雇用の求人に応募するか、紹介予定派遣を利用する方が確率は高いでしょう。

正社員型派遣で紹介される求人の質と量

30代・40代に対して紹介される求人は、20代の頃に比べて「選り好み」ができなくなる傾向があります。人気の大手事務職やクリエイティブな職種は倍率が高く、どうしても人手が不足している不人気職種や、通勤が不便な郊外の工場、コールセンターなどの案件を提案されることが増えてきます。

「正社員として雇ってもらっているのだから」と断りきれず、希望しない職種で妥協して働き続けることになりがちです。その結果、専門スキルが身につかず、年齢だけを重ねてしまい、いざ転職しようと思った時には「何でも屋」になっていてアピールできる強みがない、という事態にもなりかねません。

結論:正社員型派遣はやめたほうがいいのか

結論として、正社員型派遣は「安定した月給が欲しいけれど、転勤や重い責任は負いたくない」「いろいろな職場を見てみたい」という方にはマッチする働き方です。しかし、30代・40代で「これからキャリアを積み上げたい」「年収をしっかり上げていきたい」と考える女性にとっては、デメリットの方が大きくなる可能性が高いです。

「やめたほうがいい」という声が多いのは、それだけ「正社員」という言葉への期待と、実際の待遇や環境のギャップに苦しむ人が多いからです。もしあなたが、今のスキルに自信がなく、とりあえずの安定を求めているなら選択肢の一つにはなりますが、長期的な視点でのキャリア形成や老後の資金計画まで考えると、安易に決断せず、他の選択肢も含めてじっくり比較検討することをおすすめします。

 

この記事を書いた人

\私らしく働く幸せを/

~自分らしさを軸に、輪を広げ、和を紡ぐ~

「はたらくわ」という名称には、「輪」と「和」の両方の意味が込められています。「輪」は人々のつながりや結束を表し、「和」は調和や協調を意味します。
この二つの要素を組み合わせることで、働く女性が自分らしく働きながら、豊かなつながりと調和を築ける場を提供するメディアです。

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